コラム

広告代理店とは


広告代理店、と聞けば華やかな職業だとイメージされる方は多いのではないでしょうか?

確かに、広告代理店の仕事は、宣伝広告を取り扱う以上、世間の目に触れる内容を作り出す作業に関わるわけで、地味な仕事ではないということはいえるでしょう。ですが、その仕事詳細については、大きな金額を動かす派手な側面とは裏腹に、煩雑な作業やきめ細かな調整等が要求されることも多く、黙々と地道に向き合う内容が含まれているのも事実です。華やかなのに、地味な仕事も要求される、それは一体どういうことなのか?ここで、その仕事の具体的な内容を広告代理店の中の大まかな職種別を例にしてご紹介していきます。

営業職は花形なのか?

広告代理店の営業と言えば、花形だ、と連想されがちです。仕事の内容にもよりますが、確かに営業は大手企業の重役や宣伝広告に起用するタレントなどに会う機会も多く、また、それに関連した会食や飲み会に出席する場合もあり、文字どおり派手な仕事ではあります。しかしながら仕事の一環として人付き合いは外せないため、細かなメールチェックや電話連絡は欠かせず、休日であっても連絡を密に取り合うことも稀ではありません。また、会食の席を設定することも多いので、そこに招く人達の趣味嗜好を網羅しておくことも重要です。これはまた、手土産などもしかりです。

こうしてみると、マメな性格の方が向いていることはいうまでもありませんが、一般的に仕事量が多いこの広告業界において、「営業」の仕事の範囲は圧倒的に広く、時にはクライアントの運転手になったり、釣り友達になったりと、お客様に寄り添う行為も外せません。これらは公に見える仕事ではありませんが、営業職の皆さんは、あらゆる場面でクライアントを立てるためにコツコツと努力して、仕事をつかむためにプライベートをも投げ出しているケースが多いのです。

華やかなイメージのプロデューサー職は?

こちらは、会社にもよりますが、概してお金の流れとスケジュール調整を仕切っている職業、ということが言えます。また、宣伝広告のあらゆる媒体を作りだすうえで、その企画に携わり、キーポイントを生み出す、という制作の要となる立場になる場合もあります。時には営業と同等にクライアントの同行に付き添い、営業分野に食い込むこともあり、大きな金額を動かして仕事をつかむ、という側面では実に華やかな職種です。

しかしながら実に煩雑な作業も多く、複数の案件を同時に扱いながら、それらのスケジュールを調整する作業は事務的でありながら交渉力も要求されます。これは、対クライアントにしてもそうなのですが、各媒体を制作するためには、常に複数の制作会社を動かしているわけで、総括して誰もが納得のいくスケジュールを組むことの難しさを、いつも有している、ということです。こうなるとクライアントと制作サイドの要求の板挟みになることも多く、時には憎まれ役を買いながらも裏方に徹して、地道なスケジュール調整と金額の決定を行っているわけなのです。また、制作についても、社内のディレクターたちに指示する機会も多いため、確かな知識を有しておく必要があるわけで、前職はデザイナーやアートディレクターでした、という方が多いのもこの職種だといえます。かつては制作のプレイヤーだったのに、プロデューサーともなると事務的な能力も求められ、頭も気も遣う、というなかなか一筋縄ではいかない細かい仕事が要求されるわけです。

ディレクター職は影の立役者?

この職種こそ地味な作業を膨大に担っている、といっても過言ではないでしょう。というのも、日々打ち合わせなどに出かける反面、社内に戻ればチェック三昧、といった、相反する仕事内容をあわせ持っているからです。これは、制作物に対するクライアントの細かな要望をヒアリングして、代理店から各制作会社に仕事を依頼し、そこから上がってくる販促物を精査するのがこの職種の仕事でもあるからです。そもそも宣伝広告の媒体とは、ポスターやCMといった大口の媒体に限らず、数百頁に及ぶカタログや説明書なども取り扱う場合があるため、その一頁一頁をチェックする作業というのは、実に骨が折れるわけです。時間も労力も有する仕事をディレクターが一手に引き受けており、また、プランナーより下の立場に置かれる場合が多いので、そのアシストを行うこともしばしば見受けられます。

ここから少し飛躍して、アシスタントディレクターという職種も存在しているのですが、こちらがまた煩雑な内容の仕事を多く取り扱っています。例えば、撮影に際して、休憩時間につまむお菓子を用意したり、宣伝起用タレントのために部屋の温度管理をしてあげたり、と、ディレクターよりも雑務が多く、もはや何の仕事か分からないくらいあらゆる事柄を地味にアシストしなければならないのです。それでも、勤続していれば、いつかはディレクターやプロデューサーに昇進することもできるわけで、この職業に就いたのであれば、我慢を積み重ねて仕事していく、という流れになるわけです。

おわりに

以上、ざっくりと職種別に紹介しながら広告代理店の仕事について紹介しましたが、もちろんこれらの職種以外にも、プランナーや事務職、人事など、たくさんの職種があります。

ここでは、いかに広告代理店の仕事が華やかで地味であるかを訴求するために、三職種に絞らせていただきました。こうして見てみると、広告代理店とは、表舞台も裏舞台も回さなければいけない仕事であり、大なり小なり、人付き合いも外せません。これは広告代理店だけに限ることではありませんが、華やかで豪胆そうに見える仕事こそ、それを成功させるための細かな作業が多く、神経を使うものです。それでも、こうした大変な仕事におけるやりがいは大きく、日常では出会うことのない人と一緒に仕事をすることができたり、自分が携わった媒体が世の中で話題になったりと、苦労が報われる瞬間に立ち会えるのは非常に魅力的だと言えるでしょう。

いずれも、広告の仕事が好きだ、という情熱を持つ人達には広告代理店は天職だといえる仕事です。やる気と体力を十二分に備え、覚悟を持って広告代理店の扉を開いてみることをおすすめします。


業界トップランナーによるトークセッションや、業界横断でネットワークを広げられ、ビジネスマッチングの機会にもなる交流パーティーなどのイベントを開催。毎週開催中!コミュニケーション業界人のための学びと交流プラットフォーム

【広告・PR・デジタル業界】交流会・セミナー・トークショーは、『BUDDYZ』にご参加下さい。

CATEGORY:コラム

DATE:2018-03-09

TAG: