コラム

プレゼン勝利のヒントは、名刺入れの色にあり!? ~奥深い色の世界Vol.3~

 

色の世界
過去2回にわたって、「色が発するメッセージ」について紹介してきました。色は人の心理と密接なつながりがあって、色を通じてその人のいろいろなことを知ることができます。また、その色の持つメッセージを使って、自分自身をうまくアピールすることもできるわけです。今回は、プレゼンや商談などのビジネスの現場で間違いなく使える、「相手の色に合わせた振る舞い方」について考えます。

無意識で選んだ色にも「ホンネ」が隠されている

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オレンジは「成長意欲」「仲間意識」、グレーは「控えめ」「デリケート」…というように、色にはそれぞれ性格がありメッセージを含んでいます。それを知っておき、意識して取り入れることで、自分の見え方をコントロールすることができるのです。

そしてこの色の力を利用することで、逆に相手の心理やホンネを知ることができてしまうとしたら、これを活用しない手はないですね! 今回も、カラービジネスコンサルタントの河野万里子さんにうかがいました。

「意識・無意識に関係なく、その人が身につけているのはその人自身が選び取った色なんです。ですから、そこに着目することで、言葉には発せられない、色のメッセージに乗せた『その人のホンネ』を読み取ることができるんです」(河野さん)

色の世界

これは、駆け引きが重要なビジネスシーンにおいては、かなり有効な方法に違いありません。それでは、プレゼンや大事な商談の場をイメージした場合に、まずは相手のどこに注目したらよいのでしょうか。

「分かりやすいのが、名刺入れや手帳といった小物です。これらは毎日持ち歩き、比較的長く使うものなので、その人の考え方や仕事へのスタンスが見えやすいのです。次に、スーツやネクタイ。特にネクタイは気分によって毎日変えることできますから、その日・その場への意気込みを察することができるんですよ」(河野さん)

 

茶色の名刺入れは品質重視派、でも融通が効かない一面も

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それでは、具体的に見ていきましょう。

「名刺は人と挨拶するときに使うものだけに、『その人が第一印象でどう思われたいか』が表れやすいんです」(河野さん)

名刺入れの中でも、もっとも多そうなのが「黒」や「茶色」といったシックで当たり障りのない色。

「黒という色は『孤独』『完璧主義』『ポーカーフェイス』といった性格があります。人の意見に振り回されず、仕事に対して徹底しているイメージですね。ですから『気安く声をかけないでほしい』『自分のスタイルはあまり変えたくない』といった人が多いんです。付き合い方としては、相手を立てながら進めると良い流れになりそうです」(河野さん)

なお、黒と相性がいいのが「こだわりのターコイズ」「自己主張の赤」「しっかりと個性を持っている白」なんだとか。ポイントカラーとして取り入れてみるのもよいかもしれません。

茶色の場合は「堅実」「信頼」「頑固」という性格から「品質重視」な人が多いです。一方で、変化を好まない面があり、それゆえ、遊び心に欠けたり、融通が利かない場合もあります。だから「信頼ができる青」や「ほっとできる緑」との相性がよく、逆に「何を考えているかわからない紫」との相性が悪いのだとか。気をつけてくださいね。

また、よく見かけるのがアルミやステンレスでできた名刺入れ。この色にも意味があるんです。

「シルバーの名刺入れの人は、実は初対面の相手の第一印象をあまり気にしない人が多いんです。自分に対してもそうですから、お互いに話を進める中で関係を築いていこうという考えの人が多いかもしれませんね」(河野さん)

手帳については、中身を変えてずっと使えるタイプのものの場合は、カバーの色からその人の主張を窺い知ることができます。一方、毎年変えるタイプの場合は、「その年の願掛けや、1年にかける思いを読み取ることもできますね」と河野さんは言います。クライアントの持ち物の色をチラッと確認してからプレゼンや商談の雰囲気づくりをすれば、ビジネスがより成功しやすいくなるかもしれません。

 

プレゼン資料に、クライアントが好むカラーを散りばめる

色の世界

クライアント先を訪問する前にできることもあります。その会社のホームページをよくチェックし、コーポレートカラーや好んで使っている色の確認です。

「コーポレートカラーから社風や社長のタイプを読み取る他に、もう一つ大事なことがあります。それは、用意するプレゼン資料などにコーポレートカラーを取り入れたり、クライアントの製品や業界のイメージとして使われる色などを盛り込むことです。印象がよくなり、親しみを持って接してくれるはずですよ。また、社長が眼鏡を掛けている人なら、眼鏡の縁が何色かにも注目してみてくださいね!」(河野さん)

最後にネクタイについても少し触れておきましょう。「その日」「その場」にかける意気込みが表れやすいものだけに、色に合わせて戦略的にコミュニケーションをとりたいところです。

「分かりやすいのが『赤』です。スピードや決断力といったメッセージそのもので、相手はあなたの真意をとにかく知りたがっています。ですから、まず結論を話すと良いでしょう。『ピンク』の場合 ははっきりと示すやさしさが重視されるので、笑顔や親しみやすさを心掛けてください。また、女性の目を気にしているというメッセージもありますので、役回りや会話の中で、うまく相手を立てる工夫が効果を発揮するかもしれませんね」(河野さん)

その他、「水色」は「相手の話をしっかり聞く」というメッセージ。特に警戒せず、楽に接してよいでしょう。また「黄色」は「自分の個性を明るく前面に出したい」ので、その人の個性を尊重するような話からスタートしたり、明るくユーモアに富んだ話題を選べると良いですね。

 

奥深い「色の世界」について紹介してきましたが、これらはビジネスシーンはもちろん、恋愛でも、日常生活のちょっとしたコミュニケーションの場面でも応用可能です。色と性格の相関図を知っておくことで、人生の楽しみ方は無限大に広がるかもしれません。

 

今回お話を聞いた人は…

一般社団法人カラータイプ協会 代表理事

株式会社色彩舎代表

カラービジネスコンサルタント 河野万里子さん

HP http://www.shikisaisha.jp/

河野万里子

■資格

AFT1級色彩コーディネーター

東京商工会議所1級カラーコーディネーター『ファッション色彩』

■著書

色づかいで人を見抜く「カラー読心術」

カラータイプノート

AFT色彩検定1級2次問題集&模擬テスト

配色研修ワークブック

■経歴

2002年に色彩舎を創業。「カラーの仕事の100%認知・100%利用」を目指し、カラービジネスの可能性を探る。2009年には色彩心理学を追求したカラータイプ診断システムを開発。カラータイプインストラクター協会(現:一般社団法人カラータイプ協会)を立ち上げ、カラーによる自己・他者分析、カラーコミュニケーション学を広めている。即人間関係を改善できる手法、お客様へのクロージング・クレーム対応などに役立つとして、幅広い業種の企業において研修実績多数。現在は「カラーは世界の共通語」を合言葉にカラービジネスを展開中。何事も「結果を出す」がモットー。

CATEGORY:コラム

DATE:2015-09-28

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