コラム

「ゆとり世代はつかえない」はもう古い!?

「ゆとり世代はつかえない」はもう古い⁉

今、若手社員として働いている人の多くは「ゆとり世代」。もしかすると、怒ったり注意したりするとすぐ辞めちゃうかも…なんて先入観を持っている先輩方も多いようですが、実際のところはどうなのでしょう。今どきの若手に何を求めているのか、企業リサーチサイト「Vorkers(ヴォーカーズ)」の調査「若手社員の『プライベート安定型』会社ランキング※1「新卒若手社員による『入社してよかった』会社ランキング※2をもとに分析しました。

※1「Vorkers」に投稿された新卒入社で5年目までの社員による企業評価レポート(11,694件)から、「残業時間数(月間)」と「有休取得率」の2つの数値に基づいて「プライベート時間確保指数」を算出し、ランキングを作成。

※2「Vorkers」に投稿された評価レポートから、新卒入社で5年目までの若手社員のレポート(11,694件)を抽出して分析。年齢的にはおおむね20代の若手社員にとって、評価の高い企業はどこなのかを「総合評価」によってランキングし、併せて、各企業の「平均残業時間数」および「平均有休取得率」を参考として掲載。

 

目次

1.プライベート安定企業トップ10の平均は、残業18.5時間、有給消化率82.8%
2.「入社してよかった」=「プライベート安定」ではない!?
3.「ゆとり世代」は意外と頑張り屋さん?

 

1.プライベート安定企業トップ10は

平均残業18.5時間、有給消化率82.8%

プライベートな時間を大切にしている人が多いとも言われている20代の若手社員たち。では、彼らにとってプライベートが安定している企業とは、いったいどのような企業なのでしょう。以下に紹介するのは、Vorkersがまとめた「若手社員の『プライベート安定型』会社ランキング」です。

「ゆとり世代はつかえない」はもう古い⁉

このランキングは、新卒入社で5年目までの社員による企業評価レポート(1万1694件)から、「残業時間数(月間)」と「有休取得率」の2つの数値に基づいて「プライベート時間確保指数」を算出し、作成しています。

ランキング入りした企業の中には、全日本空輸やANA成田エアポートサービスのように、月間残業時間が10時間を割っているところがあります。また、日本電信電話の「有給消化率100%」も目をひきますね。

広告・インターネット業界の場合、若手だろうがベテランだろうが、有給なんてあって無いようなものと思っている人も多いのではないでしょうか。自分の会社と比べて、思わず「うらやましい!」と感じている人もいるかもしれません。

ちなみに、ベスト10に入った企業の平均残業時間は18.5時間、平均有給消化率は82.8%でした。確かに、このくらいのペースで働くことができれば、心身ともにゆとりを持った生活ができるかもしれませんね。

それでは、果たして20代の若手社員は、本当にプライベートの安定を重要視しているのでしょうか。

 

2.「入社して良かった」=「プライベート安定」ではない!?

次に、もう一つの調査「新卒若手社員による『入社してよかった』会社ランキング」を見てみましょう。

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これは少々面白い結果になっています。企業の顔ぶれが先ほどの「若手社員の『プライベート安定型』会社ランキング」とはガラリと変わっていますね。どちらもベスト10入りしているのは日本電信電話だけ。30位まで範囲を広げても、両方にランク入りしているのはトヨタ自動車を含めた2社に過ぎません。

こちらのランキングでベスト10に入った企業の平均残業時間は49.2時間。ここで見比べたいのが、「プライベート安定型企業」ベスト10の平均残業時間との差。なんと、「入って良かった企業」の方が30.7時間も長くなっています。さらに、平均有給消化率も55.2%と、「プライベート安定型企業」ベスト10より27.6%も下回るという結果に。

さらには、広告インターネット業界からも、我らが電通、博報堂、ディー・エヌ・エーなどがランクイン! 残業時間はかなり多めの印象ですが、そのリスクをカバーできるほどのやりがいがあるのかもしれません。

これらの結果を見る限りでは、若手社員にとって、残業時間や有給消化率は「入って良かった」と思う一番の理由にはならないのかもしれませんね。どうやら彼らは、思っている以上にやる気があり、前向きであるようです。

 

3.「ゆとり世代」は意外と頑張り屋さん?

Vorkersではさらに、「入社してよかった」会社のランキングで上位を獲得した会社の口コミも公表しています。1位に輝いたプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)の社員口コミでは、「風通しが良い、若手も活躍できる環境がある」「自由、アグレッシブ、チャレンジング」といった評価が並んでいます。また、2位のゴールドマン・サックス証券では、「社員が猛烈に働くので、自分にも自然とストレッチがきく」「若手にも裁量が大きく、一般の会社ではありえない規模の額や客を任せてもらえる」などの口コミが、3位のブライダル関連サービス会社・高見でも、「直接的にお客さまの声を聴くことが出来るので、そのやりとりの中でやりがいも感じやすく、新入社員でも十分重宝される」などの口コミが寄せられているようです。

忙しくても、風通しが良くて、若手が存分に活躍できる会社が「入社してよかった」という評価を得られていることがわかります。

ちょっと意外な結果ですが、ゆとり世代が求めているのは「やりがい」であるという見方が強まりました。ベテラン社員は新入社員が入社するたびに「これだから最近の若者は…」というのが世の常。でもそんな先入観はいったん捨てて、若者たちの声に耳を傾けてみるのも良いかもしれません。

特に広告・インターネット業界は、他業界に比べて長時間労働だといわれることも。しかし、若いうちに実力を磨きたいと考えている若者にとっては、十分にチャレンジしがいのある環境ともいえるでしょう。この業界に興味を持ち、プライベートの時間が取りにくいにもかかわらず必死に頑張っている若者たちに、期待を込めてエールを送りたいものです。

 

<対象データ>

「若手社員の『プライベート安定型』会社ランキング」
2007年7月~2015年2月に、新卒入社で5年目までの社員・元社員から投稿されたレポート(全11,694件)を対象データとしています。
http://www.vorkers.com/hatarakigai/vol_13

「新卒若手社員による『入社してよかった』会社ランキング」
2007年7月~2015年1月に、新卒入社で5年目までの社員・元社員から投稿されたレポート(全11,694件)を対象データとしています。
http://www.vorkers.com/hatarakigai/vol_12

CATEGORY:コラム

DATE:2015-08-17

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