イベントレポート

行動予測データを使ったジオターゲティング<BUDDYZ LIVE!! 2017 WINTER レポート>

 

ヴァル研究所

BUDDYZ LIVE!! 2017 WINTERレポート、5回目は、イベント後半に行われた10分間×4人のトークショーをお届け。今回は、株式会社ヴァル研究所のソリューリョン事業部部長・菊池宗史氏によるトークショーをレポートします「行動予測を使ったジオターゲティング」という珍しい取り組みについて語っていただきました。

<SPEAKER>

株式会社ヴァル研究所
ソリューリョン事業部 部長
菊池宗史氏

当社では1988年より「駅すぱあと」という乗り換え案内サービスを運営して来ましたが、5年ほど前より事業方針を少し転換しており、サービスの運用を通じて得られる「データ」を軸にした事業を加速させています。その一環として進めているのが、データによる「行動予測」という新たな分析です。

たとえば、「駅すぱあと」サービスのユーザーの普段の移動を分析しその人がどこに行くのか予測します。サービスの特性上、「どこからどこへ」行く人が多いのかという情報が集まりやすく、過去の移動歴なども分かるため、行動予測がしやすいのです。

その中で具体的に進んでいるのが、「行動予測レポート」×「広告レポート」という取り組みです。

たとえば、広告主が京急沿線のお客様に自社の広告を配信しようと考えたとします。インプレッション軸で見た時に、都心、横浜、横須賀という行動範囲がわかったとして、クリックベースで見ると都心が多く、コンバージョンベースで見るとビッグターミナルの利用者が多い、というようなレポートがとれるということです。

それ以外にも、たとえば、朝に「駅すぱあと」のアプリを使っている場所と検索している駅がマッチングすれば、それが自宅に近い駅であることがわかりますし、逆に平日夜に紐づけて考えると、それが学校や会社などがあるその人の起点駅であることがわかります。

さらにセグメントという視点では、たとえば就活シーズンに東京ビッグサイトで就活イベントがあった場合に、国際展示場駅に向かうユーザーは就活中の人ではないかという予測ができます。

こうしたレポートを使ったジオターゲティングとしては、例えば駅のwi-fiなどを活用し、駅すぱあとのユーザーが近づくと反応し、ユーザーに応じた広告が出るという仕組みを作っていくことが可能になると考えています。

たとえば、横浜駅のアパレル会社がセル情報を出稿したい場合は、まずは行動予測データから「週末に横浜駅に移動する可能性が高いユーザー」をセグメントし、対象者が横浜駅に着くタイミングで広告を出す、という流れです。

それから、行動予測データからプロファイリング推定をする方法もあります。たとえば男性でゴルフやキャンプが好きで、ショップに行くことが多い場合、そういう情報と駅に連動した情報を吸い上げ、その人となりを細かく把握していき、広告配信に役立てていきます。

「駅すぱあと」は現在700万人の会員がいますが、まだまだ足りないと思っており、外部のネットワークと提携して配信を進めています。弊社は公共交通機関とのつながりもあるため、今後は路線バスの広告や電車の中吊り広告など、リアルな公共機関とつながれば、可能性は広がると考えています。今、実際に一つの事業者さんと進めているものがありますので、2017年ごろには具体的な取り組みとして紹介させてもらえるのではないかと思います。

CATEGORY:イベントレポート

DATE:2017-04-06

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