コラム

広告業界の年収は高い?安い?実際のところを検証してみた


広告代理店に就職や転職を考えた時、気になる点がいくつか出て来ます。年収はいくら位なのか、昇格できる確率は何割位なのか、転勤はあるのか、残業は多いのか少ないのか、等々です。広告業界はほかの業界に比べて仕事内容が多岐に渡るため、いざ働こうとした際に気になる事は多く出てくるでしょう。

広告業界はエリートが多く年収も高め?

中でも年収は、誰もが気に掛けるポイントと言えます。というのも、「広告業界はエリートが多く年収も高め」のイメージがかなり世間に浸透しているからです。このイメージはどこまで的を得ているのか、少し詳しく見ていきましょう。

いきなり答えを出してしまうと、「広告業界の年収は高い」というのは、実際のデータとは違います。生涯賃金で比較した場合、他の業界の年収と大きな差はありません。平均より少しだけ高い、といったところでしょうか。大手広告代理店から中小までおおよそ1500社あると言われる業界全体を平均すると、「年収は高い」とまでは言えないのが実情です。

なぜ高収入の印象を持たれているのか

それは、大手広告代理店、その中でも主要数社の年収が高い事が理由になっています。社名を聞けばほとんどの人が知っている有名大手広告代理店ならば、入社直後から平均をかなり上回り、最も年収が高くなる40代後半から50代にかけては1千万円の大台を超える場合も出て来ます。こうした企業の存在が広告業界全体と重なり、「広告業界=高収入」と思われるイメージにつながっているのでしょう。

こうした大手企業は、自動車産業のサプライチェーンのように子会社を多数抱えており、それら下請けの広告代理店も時に大手代理店の一端とみなされます。大手本体と下請けの給与水準はほとんどが別々なのですが、クライアント側がそこまで事情に精通していなければ、大手代理店と一体化してみられる場合が多くなります。こうした事情も、高収入イメージを生む一因になっていると考えられるのです。

大手代理店を除いた年収の水準は?

1500社あるとされる業界の中で、主要大手企業は20社程です。それ以外の比較的規模の小さい中小代理店の方が圧倒的に多い業界ですので、これらの年収水準は重要な指標になります。中小代理店の平均年収は、大手と比べれば下がるものの、他業界と比べて低いとは言えません。ほぼ平均値か、やや低いといったところです。

現在広告業界は大きな変革の時期にあり、これまで主要だった紙媒体とテレビ媒体の宣伝から、インターネット媒体への移行拡大が始まっています。大手中小に限らずこの流れは加速しており、その中で生まれてきたのがインターネット媒体専門の広告代理店です。ネット専門代理店はまだ歴史が浅いため、会社の規模は中小クラスがほとんどで、年収レベルも一部主要社を除いて平均を下回るところが少なくありません。しかし今後の拡大成長が見込まれており、現在の年収レベルでは計れない将来性を秘めています。こうしたメリットを加味すると、中小代理店の年収水準は、それなりに評価できる額と考えられるでしょう。

大手が高く、中小も決して低くない広告業界の年収ですが、業界ならではの特徴があります。それは離職率の高さと中途採用の多さです。他業界と比べて広告業界は離職率が高く、それに比例して中途採用者もかなりの数に上ります。分かりやすく言えば、ステップアップや自分のやりがいを求めて転職する人が多い業界という事です。

中小代理店に新卒で入社し経験をある程度積んだら、大手代理店へステップアップしてより高い給与を得る、そんな年収アップの方法がある訳です。新卒で入社した代理店にこだわらず、同じ広告の世界で転職していく人は多くいます。こうした業界の特徴を踏まえて、あえて中小代理店から社会人のスタートを切る若者もいるのです。

レベルの高い競争を厭わない人たちの集まり!?

就職したての給料が高くなくても、転職してより高い年収を得るチャンスがあるのが、広告業界の大きなメリットと言えるでしょう。中途採用が多ければ、常にすぐれた同僚が職場にいることになり、競争が絶えない仕事環境になります。どの業界にもまして、自己研鑽を求められるプレッシャーはあるはずです。

しかし、レベルの高い競争を厭わない人たちが集まるのも、広告業界の素晴らしい点です。やる気や仕事の結果がステップアップ、ひいては年収アップにつながっていきます。日々の競争の激しさを逆にメリットと捉え、自分を成長させる挑戦の気持ちを持てる人にこそ向いている業界なのです。

志望者の多い人気業種のため、新卒採用の競争率は高く、広告代理店で働くのは狭き門にも見えます。しかし入社時点では特殊技能や資格が必要なく、学んできた学部や専攻も問われません。意欲がある人間には、大手中小、新卒中途を問わず門が開かれています。年収の面でも他業界に比べて挑戦する価値のある世界ですから、興味のある人は前向きに検討すべきでしょう。


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CATEGORY:コラム

DATE:2018-02-24

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